
シェアサイクルサービス「チャリチャリ」は、福岡県久留米市・西鉄 宮の陣駅前にモビリティ・ハブにポートを開設し、12月1日(月)より「チャリチャリ」のライドチケットを期間限定で提供する実証を開始した。
スマホアプリで利用できるシェアサイクルサービス

「チャリチャリ」は、福岡県福岡市中央区に本社を置く企業・チャリチャリが運営するシェアサイクルサービス。スマートフォンアプリで専用の赤い自転車の鍵を開け、かんたんに利用できる。福岡では2018年2月にサービスを開始し、累計4,000万回以上利用されている。
これまでに福岡エリア(福岡市・那珂川市・志免町・粕屋町)・名古屋市・東京都・熊本(熊本市・菊陽町)・福岡県久留米市・三重県桑名市・佐賀県佐賀市・熊本県天草市の8エリアで展開している。

また、バックやリュックに簡単に収納でき、持ち運びが容易で、かつ製品安全協会が定めたSG基準の認証を取得した安全性の高い「チャリチャリオリジナル自転車用ヘルメット」も販売している。公式オンラインストアで販売中で、「チャリチャリ」ライドチケットの購入特典付き。
久留米エリアの展開状況

「チャリチャリ」は、久留米市が実施する宮ノ陣地区モビリティ・ハブ社会実験に参画している。久留米エリアにおいては、久留米市とのシェアサイクルに関する連携協定に基づき、2024年4月からサービスを開始。現在までに、約280台の自転車と100か所以上の駐輪ポートを展開。好調に利用回数を伸ばしている。
久留米市の宮ノ陣地区は、企業や医療機関・学校などが集積。さらに急行電車が停車し、甘木線も乗り入れる西鉄 宮の陣駅を有する。その一方で、駅に接続する路線バスが無いなど、地域内の移動手段が不足している現状がある。
そこで、久留米市が宮の陣駅近隣にシェアサイクルや電動シートボードなどの新たな移動手段を配置した「モビリティ・ハブ」を設置。地域内の便利で快適な移動環境の整備と、効果検証を目的に「チャリチャリ」の社会実験を実施する。なおこの久留米市の社会実験は、国土交通省により道路に関する新たな取り組みの現地実証実験として、今年度九州で唯一採択された。
ライドチケットの期間限定販売も


11月26日(水)に、シェアサイクルと電動シートボードの試乗会を開催した。


地域の企業、医療機関の関係者など80人が参加。利用方法や自転車の交通ルールのレクチャー、電動アシスト自転車の試乗をした。
さらに取り組みを進めるため、12月1日(月)より、久留米市および西日本鉄道と連携し、西鉄宮の陣駅・五郎丸駅を利用する人を対象に、「チャリチャリ」のライドチケットを12月1日(月)〜31日(水)の期間限定で提供する実証を開始することになった。
「チャリチャリ」では社会実験を通じて、シェアサイクルとの接続強化による公共交通の利用促進、回遊性の向上を図るという。
久留米市を訪れた際に、「チャリチャリ」のシェアサイクルを使って移動してみては。
■久留米市 宮ノ陣地区「モビリティ・ハブ」設置の社会実験
設置場所:西鉄 宮の陣駅前
HP:https://charichari.bike
詳細ページ:https://www.city.kurume.fukuoka.jp/1500soshiki/9099traffic/3010oshirase/2025-1201_shakaizikkenn.html
(淺野 陽介)